住宅ローンのBi-Weekly Paymentは、得か?
「さあ、家を買った。」...買ったとたんに、あちこちから郵便で沢山DM(ダイレクト・メール)が来るようになります。その一つに、Bi-Weekly Payment(2週間に一回の支払い、月2回の支払い、へ切り替える)があります。これは、本当に、得なんでしょうか?
( 結論:いいえ=NO! )
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最近、Mortgage/Loan会社は自分のところのCash Flowを良くするために
Bi-Weekly paymentを良く薦めています。
そして、多分、Loan Officerやマーケティングの会社はBi-Weekly paymentの顧客を増やすとコミッションが貰えるか,社内審査の成績が良くなるんでしょう
ね。
しかし、手数料を払ってまでなにもBi-Weekly Paymentに切り替えなくても、今のままで充分「早く支払いが済ませられ、『ローンの返済額をトータルでセーブ
できます』」。
それは、毎月のローンの返済の時に、自分の余裕のある範囲内で多めに支払うのです。
住宅ローンは何も毎月決められた額だけを払わなくてはいけない、という決まり
は有りません。
ほとんどの住宅ローンは、「Early Payment Penalty」は付いていません。つまり、決められた額以上に毎月払っても、あるいは、期限前に残りのローンを全
額払っても、余分な「ペナルティー額」は加算されません。(注:中には、ローンによって、「最初のx年以内は、毎年の余分な支払いは$xx、xxxまで無
ペナルティー」というものも有りますので、詳しくは自分のローン契約書を見て
ください。)
毎月の余分な支払いは,支払いの時に正しく指定すれば、ローンの元金(Principal)を減らすのに使われます。し
たがって、ローン残高は早く減り、利子金額はトータルで少なくなります。
(注意:正確に指定しないと、次の月の支払いを前もって支払う、ことになる場合もありますので、注意。)
毎月のローンのPayment Couponに、今月は何ドル払うのか、余分な金額は何にApply(適用)するか、記入するところがあるはずです。私のPayment Couponを見ると、
Principal, Penalty、Othersという欄があります。その、Principal欄に、余分
に払う金額を記入します。
実際に、Spreadsheet(Microsoft Excelなど)でシミュレーションすると、(ローンの年利を9%、30
年ローンと仮定します。)
(1)毎月5%ずつ余分に払うと,5年8ヶ月早く支払いが終わります。総支払
い額は14.8%節約できます。
(2)毎月8.33%ずつ(=12分の13=1年に13か月分払うのと同じです)余分に払うと,7年10ヶ月早く支払いが終わります。総支
払い額は20.0%節約できます。
(3)毎月10%ずつ余分に払うと,9年8ヶ月早く支払いが終わります。総支
払い額は23.3%節約できます。
(4)12ヶ月ごとに1ヶ月分相当の金額を多めに払うと、7年10ヶ月早く支
払いが終わります。総支払い額は20.0%節約できます。
つまり、毎月多めに支払って、しかも、その金額をローンの元本の返済に充てるように指示すれば、ローン利息の総額も減らせるのです!
多目に払うのがたまに気分が向いたときだけだとそれほど効果は有りませんが、毎月同じ金額を継続的に多目に払っていれば、その分、トータルの利息が少なくなる金額は大きいです!
(Bi−Weekly Paymentにすると、1年に52/2=26回支払いが出てきま
す。つまり、Monthly Paymentで1年に1ヶ月分多く払うのと、ほぼ同等です。
つまり、Bi−Weekly Paymentは上の場合の(3)に相当するわけです。また、逆の立場に立って、ロー
ン会社から見ると、毎年、1ヶ月分=2xBi-weekly分、お客サンから強制的に
集金できるので、Cash Flowが良くなるのです。)
なぜ私がBi-Weeklyにするのを反対するかというと、
1.一旦Bi-Weeklyに切り替えてしまったら、必要な支払い金額を必ず2週間ご
とに用意しなければならない。(つまり、今月は支払いが2回ではなく、3回あ
る、という月も出てきます。しかも、「きついからスキップしたい」と思っても、スキップできない。)
2.給料が月給制の人には,月3回の支払いのときがきつい。
3.給料が月給制の人には,支払い日を覚えておくのが難しい。(給料が
Bi-Weeklyの人には,Bi-weekly Paymentが向いている。)
4.何もBi-Weeklyにしなくとも、Monthlyのままで、余裕のあるときに多めに支
払うようにすれば、その月の自分のペースで多めに支払う金額が決められるし、
きつい時は多めに支払うのをスキップすれば良い。つまり、フレキシブルに支払
い金額を決められる。
一応、一旦「毎月多めに払う」と決めたら,$50でも$100でも、また、1
0%でも、自分で多めに払い分の金額を決め、できるだけそれを実行するように
しましょう。
したがって、何もこんなサービスにわざわざお金を払って変えなくても($300とか、$695取るところもあるらしいです!)、自分で努力して毎月13/12=1.083333多目に払えば、結果的に同じことが得られます。しかも、Bi-Weekly Paymentサービスの会社に手数料を払わなくても!
しかも、最近、そういうサービスをやっている会社の人に聞いた話では、実は、2週間ごとに支払いを集めておきながら、銀行には2週間ごとに支払いしていないのです!
2週間ごとに集めておき、毎月の支払い日にこの会社は銀行に貴方の代わりに1か月分(一か月分だけ!)を払ってくれます。そうすると、6ヶ月以上経つとその会社は半月分余分に持っていることになります。これは彼らの銀行口座で利息が付いて、溜まっていきます。(もちろん、半月分の2週間ごとのお金も、彼らの銀行口座で利息が付きます。
そうして、12ヵ月後に、この会社はやっと1か月分をまとめて余分に一回払います。
その間に付いた利息は、彼らがキープします。貴方には返ってきません!
毎月一回払いを、手数料を払って2週間ごとに変えて、しかも、「毎月多目に払うのではなく、年に1回多く払う」ということは、それほど大きな差ではないですが、それでも、毎月多めに払うほうが毎月元本が少しずつ減るので、トータルの利息では得です。(年に1回多めに払うよりも・・・)
そして、手数料を払っただけでなく、貴方のお金で彼らは利息を稼いで儲けているのです!
そんなことをさせて、いいですか?
Bi-Weekly Payment サービスは、意志の弱い人(毎月多めに払うのは、強制的にそうしないと、出来ない人)だけがお金を払って加入すれば良いと思います。
普通の人なら、サードパーティーの会社に「リマインド」してもらうために手数料を払うくらいなら、その手数料もローン返済に廻してしまいましょう。そうすれば、
その手数料分$300ー$800分(プラス、その30年間の利息の分)、早くローンが終了します!
なお、ローンの支払いを銀行口座から自動引き落として支払っている人は、上記のように、早くローンを返済させるためか、ローンの利息総額を減らすために、多目に支払いをするには、自動引き落としを止めるか、自動引き落としの引き落とし金額を増やすように手続きしなければなりません。または、自動引き落としとは別に、余分に支払いたい金額を小切手で書き、ローン番号と、支払いの金額が元本に適用するように明記して、郵送します。
メールは、こちら(alex@yoshida-family.com)
Copyright 2003, Atsushi "Alex" Yoshida